農業経営の安定を届ける農業共済

収入保険 加入者の声

<2023.12.6> New!

長坂和則様、三ツ矢雅司様、鷺坂充康様

を掲載いたしました。

 

豊橋市 長坂和則さん(57歳)
ミニトマト/14a
(NOSAI愛知の担当職員によるインタビューより)


自分が歩んできた道は攻めの農業。新しいことに挑戦していきたい、やるなら楽しみたいと思っています。試行錯誤なのでリスクも伴いますが、自身に何かあった時も家族には迷惑をかけたくない。その部分は収入保険に加入していて安心感がありますね。不安を軽減してくれて仕事できるのだから自分は納得の掛金です。今年の豊橋市の掛金補助は“行政が自分達に対して行動してくれた”というところを農家は感じている。実際、加入に際していちばん検討するのは掛け捨て部分。そこに補助があることは大きい。収入保険は農業を続けていくためには欠かせない生活の一部だと思っています。


豊橋市 三ツ矢雅司さん(48歳)
キャベツ/390a
(NOSAI愛知の担当職員によるインタビューより)


収入保険に対しては難しいイメージを持っていました。しかし、試算で自分の掛金や補償額を具体的に知れたことで理解が深まりました。
積立金の金額が大きく、負担になるかと心配でしたが、その年に支払い対象外であれば次年に繰り越せるところが魅力でした。掛け捨ての部分もありますが、今年は豊橋市から掛金補助が出るのでとても助かります。
収入保険に加入してから労働力の減少やコロナウイルスの影響によって販売金額が落ち込みました。そんな時もしっかりと補償を受け取ることができてとても助かりました。
まずは試算をして掛金や補償額を知ることが加入の第一歩です。

豊橋市 鷺坂充康さん(55歳)
キャベツ/680a、トウガン/100a、水稲/35a
(NOSAI愛知の担当職員によるインタビューより)


生命保険は体のケアとすれば、収入保険は心のケア。
職業として農業を続けていくための心の支えとして、収入保険に加入しました。ここ数年の厳しい状況を収入保険に助けられ、補償の大切さをより強く感じました。備えがあることが、心に余裕のある農業経営に繋がっています。
豊橋市独自の掛金補助も取り組みとしてよくやっていただいたと思います。収入保険は、農業を安心して始め、続けるための大きな支えとなるものです。今後も、個々の経営に見合ったプラン設定や手続きの簡素化など、さらなる発展に期待しています。


稲沢市 ㈱松山農産 後藤恵美さん(63歳)
水稲/約80ha、露地野菜/約1ha、銀杏
(農業共済新聞 2021年9月4週号)


 「日本の主食であるコメを生産していることに農家として誇りをもって、丁寧に作ることを心掛けている。」と話すのは、㈱松山農産取締役の後藤恵美さん(63)。2008年に法人化し、水稲約80haの栽培と販売・作業受託を主力として、露地野菜約1haと銀杏の生産も行う。
 あらゆるリスクに備えて、初年度より収入保険制度に加入している。昨年はカメムシやトビイロウンカ・白葉枯病などの病虫害に加えて、新型コロナウイルスの影響による外食産業の需要の落ち込みと米価の下落など、経営を脅かす要素が多数あった。「近年は先行きが読めない。特に昨年は不安が尽きない1年だったので収入保険制度に加入していて本当によかった。」と後藤さんは話す。
 将来の担い手の育成にも意欲的だ。農業の後継者不足が叫ばれるなかで、田植え体験などを通して、子供たちが実際に土に手で触れることで、どうやってコメが作られて、収穫されるかを教えている。地元の農産物への愛着を育み、農業を通して将来的な地域貢献を目指している。
 また、「やよい畑」という部門では、後藤弥生さん(39)が野菜の生産をはじめ、イベントの企画をしている。家族で参加できるイベント「畑deヨガ」やお米を使ったアクセサリーの販売など、農業という枠にとらわれない、新しい取り組みも行っている。
 地域の特産である銀杏の生産も行っている。稲沢市祖父江町には1万本以上のイチョウの木があり、その実である銀杏が特産。木曽川由来の肥沃な大地で育つ銀杏は、大粒でもっちりとした食感が特徴で、都市部の一流料亭でも高い評価を得ている。コメや野菜のように毎日の食卓に馴染んだ食材ではないため、需要と供給の見極めが難しいが、今後はさらに力をいれていくと意気込む。
 「孫が作文で、将来は農家になりたいといってくれたのが心から嬉しかった。時代とともに農業情勢も変化しているが、農家としての原点と誇りを忘れずに、パワフルに邁進していきたい。」と話す。

大口町 服部農園㈲ 服部忠さん(47歳)
水稲/約100ha、麦/約40ha、野菜/約450a
(農業共済新聞 2021年4月第4週号)


 「ウンカの大量発生や新型コロナウイルスの流行は、収入保険加入時には想定していなかった。想像もつかないような事が現実におきている。」取り巻く環境についてこう話す大口町の服部忠さん(47)は、服部農園農園有限会社の代表取締役を務め、万が一に備えて収入保険に加入する。
 妻の都史子さん(48)と従業員8名と共に水田約100㌶で主食用米をメインに栽培しながら、麦や野菜の栽培も手掛ける。従業員の平均年齢は28歳と若く、将来にわたり担い手として活躍できるよう社員教育や地域貢献にも力を注ぐ。農作物は自社直売施設「ハットリライスマーケット」で販売。「自ら作ったものを好きな値段で販売できることが魅力。当社の農作物には栽培から販売までのストーリーがある。」と話す。
 そんな服部さんにも、農業を営むうえでの大きな苦労がある。「植物が相手なので天候に左右される。大雨などの水害が一番怖く、それにより収穫できず売るものがなくなることが最も避けたいこと。従業員が学び、努力し栽培しても、結果に繋がらないことがあることが悩ましい。特に、最近は何が起こるか分からない時代。」と話す。
 農業生産法人にとって、農繁期と収入を得るまでのタイムラグが大きな不安要素であり、その解決法の一つとして、収入保険が役立つと思ったことが加入へのきっかけとなった。服部さんは「加入するかは非常に迷った。特に初年度の積立金額が大きいことが負担になると感じたが、NOSAI職員が熱心にメリットを説明してくれる中で、無駄にはならないと感じ加入を決めた。農業経営には『まさか』があるので、それに備えることが大事。収入保険はそのまさかに備えることができる。」と話している。

豊川市 ザンブラノ ルマイナ ビクトルさん(50歳)
キャベツ/1250a、ミニトマト/55a、ナス/40a
(NOSAI愛知広報紙「NOSAIあいち」2021年夏号)


 「新型コロナウイルスのように何が起こるか分からない時代。今後も安定した農業経営を続けていくためにも備えなければと思い、収入保険への加入を決めた。」と、ビクトルさんは語る。
 ビクトルさんは、ペルー出身で23歳の時に来日。物流関係の仕事に就くが36歳で退職後、本格的に日本語を学ぶため日本語学校へ入学。日本語を2年半学んだのち、先生のすすめで、一から農業を勉強し40歳で農業経営を始めた。
 「収入保険に加入していればあらゆるリスクを考える時間が減り、栽培に集中できるため自分の力が存分に発揮できる。」と話す。
 当初は、5アールのナス栽培から始まり、今ではキャベツ、ミニトマトと規模を拡大し続けており大きなリスクも背負っているが、『収入保険』という安心が精神的な支えになっていると言う。
 「例年は居酒屋やレストラン等にも卸していたが、新型コロナウイルスの影響でスーパーのみになった。予想だにしない出来事だったが、収入保険のおかげでこの困難も乗り越えられる。」と笑顔で話してくれた。

西尾市 (株)いちご屋いしかわ 石川良雄さん(61歳)
いちご/約120a(NOSAI愛知広報紙「NOSAIあいち」2021年新年号)


 「家族や従業員に、楽しく、喜んで働いてもらいたい。そのために、収益を高め、経営を安定させる選択肢のひとつとして収入保険への加入を決めた。」と石川さんは語る。
 石川さんは、生涯現役で働きたいとの思いで、17年間勤めた自動車の輸入会社を退職し、2008年に就農した。2019年に法人化し、栽培面積の拡大と収益の増加に取り組んできた。現在家族4人と従業員20人で、年間約70㌧を出荷する。
 「個人経営の時よりも、経営の安定に注力するようになった。美味しくて新鮮な作物を出荷することは勿論で、収益を伸ばし、従業員に還元したい。」と石川さんは話す。「愛知県は自然災害が少ない印象があるが、コロナウイルスの感染拡大で農業経営に大きく影響を受けたという声も聞く。コロナウイルスに感染してしまうと、作物の収穫や出荷ができなくなることも考えられ、収入減少の補填があると安心して経営できる。」と言う。
 「これからも積極的な経営に取り組み、ジャムやジュースなどの加工品の出荷にも挑戦したい」と話してくれた。

豊田市 藪押 通之さん(57歳)
茶/約3.5ha  (農業共済新聞 2020年6月4週号)


 「輸出ができなくなり、『もしも収入保険に加入していなかったら』と思うとぞっとする」と話すのは愛知県豊田市東栄町の藪押通之さん。茶園では、慣行栽培145㌃、有機栽培200㌃に取り組み、全量を問屋に出荷。有機栽培の茶は問屋を通じて米国や欧州、中国、タイなどに輸出していた。
 「海外で健康食品の価値が高まっていて、需要が大きかった」と藪押さん。問屋経由で国内に販売する茶も外国人旅行者が多く買っていたという。
 新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済が冷え込み、年明けから徐々に輸出量が減り、3月下旬から4月上旬にかけて、急激に需要が減少。外国人旅行者も大幅に減少し、問屋との協議のうえ、出荷を見合わせることになった。今年の売り上げは大きく減る見込みだ。
 つなぎ融資を4月下旬に申請し、5月上旬に受け取った。「管理作業を放棄すると、雑草や害虫が発生し、翌年以降の収穫ができなくなってしまう。つなぎ融資を肥料や農薬代に充てることで、営農を続けていくことができる。同じ問屋に出荷する4件の茶農家も、つなぎ融資の貸し付けを受け、経営を持続できている」と藪押さん。
 収入保険には、凍霜害に備えて加入していた。新型コロナ禍による予想外の収入減少が補償され、改めて加入の必要性を感じたという。「コロナによる被害は加入した時には全く予想できなかった。本当に何が起こるか分からない。輸出への影響が長引くことが予想されるうえ、自然災害や市場の動向にも左右される。もしものときのお守りとして収入保険を活用しながら、営農を続けていきたい」と話す。

小牧市 伊藤 初美さん(66歳)
桃、柿等/約1.5ha  (NOSAI愛知広報紙「NOSAIあいち」2020年新年号)


専業農家として15年、農業をしてきましたが、台風などの心配事が尽きませんでした。
果樹は天候による影響を受けやすい作物で、昭和34年の伊勢湾台風では、当時父親がりんごを栽培しておりましたが、甚大な被害を受け、生活が苦しくなりました。
収入保険は生活に多大な影響を及ぼす被害についてもカバーできる保険だと考え、加入を決めました。
収入保険は他保険にはあまりない幅広い補償範囲が魅力で、特にけがや病気による収入減少も補償してくれるところが良いと思います。
現在私と妻、そして息子の三人で作業を行っていますが、一人でも欠けると作業が追い付かなくなってしまいます。
そういった時にしっかりとした補償をしていただきたいと期待しています。
現在の農業は、市場だけではなく直売などの販路拡大に伴い、リスクも増加しています。
収入保険は様々なリスクを回避できる今までにない保険です。
自分たちの農業を守り、後継者に安心して引き継いでもらうためにも、ぜひ加入してもらえたらと思います。

西尾市 愛楽農園はいぼーなす 三上 佳之さん(37歳)
キャベツ/250a、タマネギ/150a、イチジク/20a、トウモロコシ/15a
(NOSAI愛知広報紙「NOSAIあいち」2020年新年号)


収入保険への加入を決めた理由は、今まで露地野菜に対して、収入の補償をする保険が他に無かったことが大きいです。
家族や、従業員の生活の事もあるので、台風などの自然災害によって、収入が左右されてしまうのは、リスクが大きいと思っていました。
そんな中、農業収入を補償する収入保険の話を聞いて、加入しました。
収入保険に加入後、不作が続いたため、つなぎ融資の相談をしました。
困ったときの備えがあって、本当に助かっています。

また、書面だけのやり取りでなく、職員が訪問して、説明や手続きの対応をしてくれるのも安心ですね。
加入の手続きに関しては、初年度は過去のデータも提出する必要があり、大変でした。
また、野菜価格安定制度などの、類似制度との重複加入ができないことについても、制度を見直してもらえると、より多くの方に加入してもらえると思います。
私の農業経営では、『作業が大変、経営が厳しい』といった農業の負のイメージや、3M(ムリ・ムラ・ムダ)を無くすために、作業をマニュアル化しています。
また、農業機械の使い方を教えることで、力仕事を減らし、女性も活躍できる農業を目指しています。
地域の農家の方とも連携して、オペレーターさんの耕作放棄地で野菜を育てることで、土地を肥やし、翌年の作物の生育を良くするといった取り組みを行っています。
収入保険に加入し、困った時の備えがあるので、より一層取り組んでいきたいです。

田原市 杉原 芳幸さん(50歳)
電照キク/173a
(NOSAI愛知広報紙「NOSAIあいち」2020年新年号)


自分が作業中のけがや病気などで作業ができなくなった場合に備えて、収入保険への加入を決めました。
農業研修生もいますが、管理作業など他の人には任せられないものもあります。
また、キクは年間で見れば比較的価格は安定していますが、大きな地震が来たら割れたガラスを拾うなど施設を片付けるのに半年は要するので、その間作付はできません。
万が一のことを考えて加入しました。今後は税金対策として法人化を検討していますが、後継者は今のところいないので、廃業の際にも施設の片付け費用は必要だと考えています。
収入保険は今後、現場の声をよく聞いて、制度に生かしてほしいです。
手続きが簡易になるのはありがたいですが、補償が悪くなるなど後出しで制度が悪くなることのないようにしてほしいです。
当初から加入していた人と後から加入した人で、補償や掛金に差が出ないようにしてほしいです。
また、キャベツなどの露地野菜と比べるとキクは大きな収入の変動はないので、共済金の額や支払いの頻度に差があると思います。
作物ごとで加味して危険段階を計算してほしいです。
他の農家の方も、自分の身に万が一のことがあった時に家族を困らせないためにも、加入を検討してほしいです。
台風などの自然災害は施設の作りを丈夫にするなど対応できても、作業中のけがや病気は防ぎきれない部分もあると思いますので、おすすめしたいです。

「リスクの高い農業には安心の保険です」
【愛知県豊田市髙木宏道さん(47)】
(NOSAI愛知広報紙「NOSAIあいち」2019年新年号)


経営規模=トウモロコシ・カリフラワー等540アール
補償⾦額が⼤きいこと、規模拡⼤分を考慮して補償してもらえること、どの作物も加⼊できることが⼀番のポイントとなり、収⼊保険に加⼊しました。
特にトウモロコシはお客様から作ってほしいという要望が多いのですが、被害が多いのでメインの作物から外さざるを
得ず、困っていました。
需要があるのにリスクのために作れないという、農家にとって⼀番つらい状況になるところでしたが、収⼊保険で収⼊を補償してもらえると知って、家族みんなが安⼼しました。
農業はリスクの塊です。
⾵邪で寝込んでいる間に収穫期を逃してしまったなど、どの農家でもあり得る話なので、収⼊のバックアップは⼤変ありがたいです。
新規就農者の⽅や農業に興味のある学⽣たちにもアプローチして、もっと認知度を⾼めていってほしいと思います。

「予期しない自然災害に備えて」
【愛知県豊川市渡邊泰弘さん(49)】
(NOSAI愛知広報紙「NOSAIあいち」2019年新年号)


キャベツやブロッコリーなどの露地野菜を中⼼に4ヘクタール栽培しています。
露地野菜は天候の影響を受けやすく、令和元年11⽉に思わぬ雹害に⾒舞われ、収穫間近なキャベツが全圃場で被害を
受けました。
全く予期せぬことで被害もかなり⾒込まれますが、この収⼊保険の加⼊が精神的な⽀えとなっており再起に向けて頑張っております。
収⼊保険は⻘⾊申告者が対象なので、⼿続きもスムーズで迷わず加⼊できました。
掛⾦の⽀払いは⼿数料等が掛からなかったので、気軽に分割⽀払いを利⽤できました。

⾃然災害がいつ起こるか分からない中、収⼊保険に⼊っていれば安⼼して農業経営ができます。
また地域の農業を守っていくためにも、収⼊保険が私たち農家に早く広まることを期待します。
掛⾦に⾒合った補償を受けられるので、特にこれからの農業を担う若い農家や後継者がいる農家には是⾮とも加⼊してほしいです。

「加入できる保険、求めていました」
【愛知県豊橋市神藤育生さん(63)】
(NOSAI愛知の担当職員によるインタビューより)


愛知県東部の豊橋市で、ハウスのスナップエンドウ(通称「スティックサラダ」)、ハウスメロン、冬キャベツを栽培
しています。
キャベツは市場出荷なので、野菜価格安定事業には加⼊できず、品⽬や出荷先の制限がない保険があればと考えていた
ところ、昨年収⼊保険制度を知り、加⼊を考えました。
ここ数年は価格が安定していたのですが、昨年の台⾵襲来により、収⼊保険に加⼊を決めました。
昨年までは無保険でしたが、収⼊保険は基準収⼊の9割を補償してもらえるということで、安⼼して農業を続けられ感
しています。

「今後の災害への備えとして」
【愛知県稲沢市春田明夫さん(60)】
(NOSAI愛知広報紙「NOSAIあいち」2019年新年号)


経営規模=⽔稲約50ヘクタール
今後海外輸出などに取り組み、販路を広げていきたいと考えています。
様々な可能性を検討し、実⾏していくことで、経営基盤をより安定させたいです。
2018年は⾼温や台⾵などの⾃然災害が多く、今後の経営安定のため、セーフティネットの必要性を強く感じました。
災害により2018年は想定外の収穫量の減少があり、今後も強い台⾵などが増えてくるのではと想定しています。
そのため、災害への備えとして1年でも早く加⼊したいと思い、加⼊を決めました。
収⼊保険はまだ始まったばかりなので、これからの数年間で課題や要望が具体的に出てくると思います。
そうしたものを、きちんと反映していって欲しいです。