農業経営の安定を届ける農業共済

令和5年6月2週号

いちご農家が目指す 生産者と経営者の両立
愛知県美浜町 齋藤祐介さん

愛知県美浜町でいちごの栽培をしている「農家さいとう」の齋藤祐介(さいとう ゆうすけ)さん(35)は2021年に新規就農した。以前は農業法人職員としていちごの生産をしていたが、雇い主から一人でやってみないかと言われ独立、いちご狩りと直売を始めた。職員の時に任されていたハウスをそのまま借りることができたため、周りの環境はほとんど変わらず農業ができたという。
意識していることは「生産者と経営者のバランス。」と話す。いちごの生産量を上げるだけではなく、増えた人件費以上の売上の増加が見込めるかどうかを判断する必要があると説明する。また、経営者として資金をどう使っていくかを考えることが、仕事の楽しさの一つになっているという。
今年で2シーズン目を迎えたいちご狩りや直売については「2年が経ちリアルな口コミが広がっていると思う。いちご狩りに来てよかったなと感じていただき、その人たちを通じて新しいお客さんが来てくれる。少しずつ地味ではあるけれど、これが1番の財産になっています。」と話す。
これからについて「1歩先というより3歩先をみてどんなことにも備えるようにしていきたい。」と話し、どんな状況になっても対応できるように余裕を持ちたいと考え収入保険も加入した。「生産者として収穫量を増やしたり、いちご狩りに来るお客さんを増やせるようにこれからも頑張っていきたい」と抱負を語った。


「農家さいとう」の看板と齋藤さん。