農業経営の安定を届ける農業共済

令和5年10月2週号

三位一体で取り組んできた農業
田原市 大久保太郎(おおくぼ たろう)さん(75)


「安気になったなぁ」
田原市馬伏町の大久保太郎(おおくぼ たろう)さん(75)。大久保さんは妻の正代(まさよ)さん(74)、息子の嘉伸(よしのぶ)さん(45)と三人でキャベツとブロッコリーを250㌃栽培している。
昨年まで50年続けた飼養頭数30頭の酪農経営をやめ、人生の一区切りを迎えた。


曇天の空を打ち消すほどのまばゆい笑顔を見せる正代さんと太郎さん


冒頭の言葉は酪農経営を終えた今の率直な気持ちだ。
酪農経営時の一家の一日は目まぐるしかった。早朝から搾乳を始め、午前8時半には畑に向かい、夕方再度、牛舎に戻り作業をこなす。夜に牛のお産があれば、眠らずに畑に向かう日もあった。


そんな一人も欠く事のできない状況の中、搾乳中に正代さんが牛に挟まれて首を骨折、長期間の入院を強いられた。
嘉伸さんはお見舞いで毎日、病院に欠かさず牛乳を届けていた。嘉伸さんは、飼料配合を聞くためと照れくさそうに話すが、正代さんは、「酪農を続けていてよかった思い出だ。」と語った。


キャベツを見守る正代さんと太郎さん


酪農をやめた現在は、嘉伸さんを中心にキャベツ生産をメインに汗を流す。渥美半島は台風接近も多いため、嘉伸さんは地域の仲間と協力して畑の排水環境を強化、被害を少しでも減らすよう工夫している。
また最近では、ハラペーニョの栽培を始めた。中米を旅した嘉伸さんのアイデアだ。独自のフレーバーで商品開発も熱心だ。
これからも嘉伸さんの思いやり、正代さんの知恵、太郎さんの実行力、三位一体で家族一丸となって農業に取り組む。(菅谷)