農業経営の安定を届ける農業共済

令和5年8月2週号

畑からお店まで~いちじく農家の焼き菓子店
安城市 焼き菓子店「むかか」


安城市で焼き菓子店の「むかか」を経営しているいちじく農家の水野富行(みずの とみゆき)さん・京子(きょうこ)さんご夫婦、娘の長谷部志保(はせべ しほ)さん。同店で販売されている焼き菓子には富行さんが栽培した果物がふんだんに使用されている。


水野さんご夫婦と娘の志保さん


富行さんは栽培及び仕入れ、京子さんはジャム、焼き菓子は志保さんが担当。
「農家のお店だからこそ、素材の良さを生かしたい」と志保さん。お店で販売しているお菓子にはきび砂糖を使用。小麦は愛知県産のきぬあかり、ジャムに使ういちじくやブルーベリー、レモン等は自家製を使うなど、地元産にこだわって商品を作っている。「品質に自信を持っているからこそ一度は味わってもらいたい」と志保さんは話す。


素材の良さを生かした焼き菓子とジャム


以前からお店を立ち上げたいと思っており、農業の支援事業等を農協で紹介してもらったことがオープンのきっかけとなった。個包装にしたり、お客さんが商品に触らなくても購入できるようにするなど費用をかけたかいもあり、コロナ禍でも客足が途絶えなかった、と言う。「「これは自分へのご褒美だから買うの」とお客さんが言ってくれて、とても嬉しかった」と京子さん。
「栽培から加工販売までを家族でやっている農家は地元では少ない。私たちと同じように自身で六次産業までやりたいと目標を持っている農家の方の手本になれば、という思いでやっています」と富行さんは話す。
お店の営業は金曜、土曜の11時~15時。売り切れ次第営業終了となる。
(犬塚、飯沼)