農業経営の安定を届ける農業共済

令和4年4月2週号

「豊橋なんぶとうがん」GI登録取得生産者減歯止め期待
鷺坂充康(さぎさかみつやす)さん(55)

豊橋農業協同組合の南部琉球冬瓜同好会が生産するブランド冬瓜「豊橋なんぶとうがん」が、今年3月に農林水産省から地理的表示(GI)保護制度の登録を受けた。県内のGI登録は「八丁味噌」に続き2産品目。
同会長を務め、豊橋市小島町で冬瓜を始め野菜約680㌃を栽培する鷺坂充康(さぎさかみつやす)さん(55)は「地元ならではの高品質な冬瓜を全国に伝えていきたい」と話す。
GI登録は、生産地の風土、気候に適した特性を持つ産品を知的財産として登録し、生産者の利益を守る制度。登録内容を満たす産品には、登録標章(GIマーク)などの使用が可能となり、表示の不正使用は行政が取り締まるりを行う。
鷺坂さんは「厳しい出荷規格により、着色ムラや傷が少ないのが特徴。制度を活用して関係者からの関心を高め、生産者減少に歯止めをかけることができれば」と話す。
豊橋農業協同組合営農指導課の金井さんは「GI登録によりブランド品としてお墨付きが得られた。これを機により一層生産地の発展に貢献していきたい」と意気込む。


登録証を手に鷺坂さん