農業経営の安定を届ける農業共済

令和4年3月4週号

夫婦で働ける農業を選択
冨岡航平(とみおかこうへい)さん(26)、祥子(しょうこ)さん(22)

「イチゴ農家の先輩からアドバイスをいただきながら、日々勉強しています」と話すのは、西尾市行用町でイチゴ18㌃を栽培するトミーファームの冨岡航平(とみおかこうへい)さん(26)、祥子(しょうこ)さん(22)ご夫婦。JA西三河主催の新規就農支援プロジェクト「いちごスクール」で一年間の研修を経て、2020年に就農した。
 就農のきっかけは、沖縄県のタバコ農家のご夫婦の元での、二人での住み込み農業アルバイトだった。「ご夫婦の働く姿や、仕事の楽しさに憧れて農家を志しました」と祥子さんは話す。
 就農時には初期費用を抑えるため、ハウスの改修を二人で行った。「ビニールを張る作業は特に苦労しましたが、2500万円以上の費用を節約できました。全て自分達で作った設備なので、何かあってもすぐに対応できます」と航平さんは話す。 
 また、2020年には、資金調達と知名度向上のため、クラウドファンディングにより支援者を募った。「中には、今でもネット販売からイチゴを購入してくださる方もおり、うれしく思います」と祥子さんは話す。
 就農から二度目の収穫期を迎え、「作業に追われながらも、先日初めて一日1000パックを出荷できました」と祥子さん。航平さんは「軽トラックが出荷分のイチゴで埋まる時に、達成感を感じます。去年より収量が上がっているので、さらに伸ばしていければ」と意欲的に話す。


収穫前のイチゴを手に、航平さんと祥子さん(写真右から)