農業経営の安定を届ける農業共済

令和2年3月2週号

イチゴ多品種を直売 消費者ニーズの把握が強み
小牧市 雅ファーム 伊藤茂之さん


「お客さまの反応を見ながら栽培しています」と伊藤さん

 「お客さまが、また食べたいと思うイチゴを販売したい」と話すのは、小牧市でイチゴを栽培している雅ファームの伊藤茂之さん(55)。ビニールハウス20㌃で「紅ほっぺ」や「よつぼし」「おいCベリー」などさまざまな品種を栽培し、直売している。
 元々は会社勤めだったが、イチゴ狩りで食べた果実がとても美味しく、自分でも作れたらと栽培を始めた。一からのスタートだったが、新しい品種の導入や栽培方法の改善など、日々試行している。

 「品種を複数にすることで、お客さまに選ぶ楽しさを感じてもらえるようにしている。それぞれの品種に特徴があり、味も違うので、喜んでくれているよ」と伊藤さん。常に消費者の目線で取り組んでいる。
 収穫したイチゴは主に直売所で販売しており、収穫からパック詰めまで丁寧に手作業で行う。購入者の顔を見ながら販売することで、反応を直接見られることが強みだ。
 「反応が良く、売れ筋の良い品種に絞っていき、また新しい品種を取り入れて反応を見る。そのサイクルを大切にして、これからもお客さまに喜ばれるイチゴを作っていきたいね」と話す。(柴田)