農業経営の安定を届ける農業共済

令和2年2月4週号

ブランド・イチゴ「サンベリー」 果実触れず軸付きで出荷
蒲郡市 サンベリー蒲郡 山口 達也さん

 「山や海の自然に囲まれ、年間の日照量も多い蒲郡市で、甘くておいしいイチゴを栽培しています」と話すのは、JA蒲郡市苺部会、通称「サンベリー蒲郡」の部会員・山口達也さん(48)。


「サンベリーを広めたい」と山口さんと妻の絹代さん(47)

 部会は、1992年に結成し、現在38名が所属する。酸味が少なく甘みが強い「章姫」と、甘みと酸味のバランスがよい「ゆめのか」を栽培。部会全体で年間約650㌧出荷している。
 部会で栽培するイチゴは、太陽(サン)の愛情をいっぱい受けたストロベリーから、「サンベリー」と名付けられた。
 サンベリーの特徴は、必ず軸付きで出荷すること。収穫やパック詰めの際、直接果実に触れず作業し、鮮度を保つようにしている。
 


果実に直接触れないように収穫する山口さん

 また、部会では子供たちの食育活動にも積極的だ。サンベリーのおいしさを伝えるため、農業体験活動を行い、収穫したイチゴを使った大福作りや、市内の小・中学校の給食へ無償提供している。
 
 部会の今後の目標は、若い世代の生産者を増やして、出荷規模を拡大すること。そして、多くの人にサンベリーを食べてもらい、知ってもらうことだ。
 山口さんは、「甘くておいしいイチゴを作り続け、”蒲郡みかん”に負けないくらい、『蒲郡といったらイチゴ』と言われるまでに部会を成長させたい」と意欲を話す。(白井)