農業経営の安定を届ける農業共済

平成28年7月4週号(特集号)

肥料は海の幸 高糖度トマトジュース
-全世界に通じる商品を-


ハウス内でトマトジュースと飯田さん


 「シビれる農業をして、子供たちにカッコいいと思われたい」と話すのは、名古屋市で飯田農園を経営する飯田(いいだ)実(まこと)さん(43) 19aの敷地でミニトマトを袋栽培し、年3回収穫する。高糖度(糖度8.5以上)トマトを100%使用のジュースなど加工品も販売している。


miuトマトを使った商品

 黄金色に透き通る、miuトマトジュース~金~は従来のトマトジュースにない、スッキリとしたのどこしが味わえる。
飯田農園のトマトの肥料は、化学肥料不使用で、主成分がカツオ、昆布など海の幸。このことから、「miu(ミウ)トマト」と名付けられている。

「おいしいのに、裂果等で捨てしまうトマトを無駄にしたくない」との想いから加工販売を始めた飯田さん。現在、複数の専門業者と関わり、ジュース生産をしているが、当初は、少量で特殊なトマトの加工をしてくれる業者はなかなか見つからなかった。自分の作りたいジュースにするため、複数の専門業者を何度も訪ね、加工を引き受けてもらったという。


袋栽培しているmiuトマト

 豊田市で加工し、鮮度保持のためすぐに、三重県のビン詰め工場まで自ら車で運ぶなど、中継ぎをすべて飯田さんが行っている。ジュース作りにも妥協はない。「ヘタを取らないと加工できないと言われ、約1トンのトマトのヘタを自ら手作業でとっている」と、販売までの苦労も教えてくれた。


 飯田農園の商品は直売のほか、百貨店やレストラン、ホテルなどにも提供している。
 今年秋にはシンガポールで開催されるOishii Japan2016に出品予定。「小さな農家だが、全世界に通じる商品がある。もっと多くの人にmiuトマトを知ってもらいたい」と話してくれた。
(井上)

問い合わせ先=飯田農園(℡090-1787-9809)飯田農園HPはこちらをクリック