愛知県農業共済組合

農業経営の安定を届ける農業共済

平成30年4月4週号

「人と環境に優しく」化成肥料と化学農薬を使わずに

 安全・安心な農産物が求められる中、化成肥料や化学農薬に頼らない農業に消費者の関心が高まっています。その期待や要望に応え、自らが理想とする農業を目指し、創意工夫を持って人と環境に配慮した栽培方法を実践している農家を紹介します。


有機バラ 国内初のJAS認証
弥富市 ベルバラ園 代表 山田勝さん


バラを観察する山田代表

 「有機JASのバラを知って、食べてみてほしい」と話す弥富市のベルバラ園の山田勝代表(61)。
 ベルバラ園は、2012年にバラの有機JAS認証を日本で初めて取得した。現在、ハウス約16㌃でバラ10品種を年間約9万本生産している。
 「バラは花の女王だけど、病害虫被害が出やすいため、一般的に農薬使用量も女王級。そんなバラだからこそ、きちんと安全・安心なものを届けたくて、有機JASバラの生産に踏み切った」と話す。

ジャムや香水など加工品に注力

 近年はバラを使ったジャムやドレッシング、香水などの商品開発・販売にも力を入れている。「飾るだけではなくて、食べたり、使ったりして、安心、安全にバラ本来の香りを楽しんでほしい」と話す。
 より食べやすいバラにするため、当初は6だった糖度を現在は8まで改良。「バラは永年作物なので、結果がでるまでに2~3年かかり、糖度を上げるのに時間がかかった。肥料会社と相談し、研究を重ねました」と山田さん。今後は糖度を10にするのが目標だという。

「食べられるバラ」を多くの人に知ってもらいたい

ハウスにて山田代表

 現在、年間生産9万本のうち、半数以上が廃棄されていることを1番の課題に挙げる山田さん。「病害虫被害による廃棄も多いが、約半数は、きれいに咲いたが注文が入らないことによる廃棄。もっと多くの人にここのバラを届けられるようになりたい」と語る。
「安心・安全なものはお客さんが喜んでくれるし、私たち生産者の健康に直結する。贈りものに、『食べられるバラ』を是非どうぞ」と話してくれた。(井上)