農業経営の安定を届ける農業共済

平成28年11月1 週号

情報交換と憩いの場に
- 道の駅「筆柿の里・幸田」- 幸田町


 幸田町にある道の駅「筆柿の里・幸田」は2009年にオープンし、今年で7年になる。店長を務めるのは手嶋浩視さん(45)。新鮮な地場産農産物をそろえ、「筆柿」を使った商品や創作料理にも力を入れている。


筆柿を並べる店長・手嶋さん


 道の駅「筆柿の里・幸田」には、レストラン、直売所、道路情報提供施設、休憩施設などが設けられている。駅名にもなっている筆柿は、幸田町の出荷量が全国一である。筆柿は、筆の穂先に形が似ているのが名前の由来。一本の木から甘柿と渋柿が収穫される「不完全甘柿」と呼ばれる柿で、他の柿より収穫が早く、甘いのが特徴だ。

「筆柿」の商品や創作料理に力

 同道の駅では筆柿の魅力を広く知ってもらうために筆柿を使った商品や創作料理の開発にも力を入れている。中でも「筆柿ようかん」や「シャーベット」が人気で、「筆柿なすカレー」や「筆柿天丼」は道の駅内にあるレストラン「笑意軒」で堪能することができる。


直売コーナー

 地元生産者が生産した果物や野菜を販売する直売所では今年8月に地元の小学生達が栽培したナスの販売も行ったほか、筆柿祭や収穫祭などを開催している。
 産地直送のため、欲しいものを入荷できず、売り場にぎっしり商品を並べられないときもあるが、当日でも生産者に連絡し、その都度、数を揃えるようにしている。


道の駅「筆柿の里・幸田」

出荷する楽しみを感じてほしい

 店長の手嶋さんは「生産者の方には出荷する楽しみを感じていただきたい。出荷量の多少を問わず出荷してもらい、お客様も生産者も増やしていきたい」と話す。
 地道に営業を続ける中、筆柿やタケノコなどの入荷時期を確認する問い合わせが増え、毎年地元の農作物ができるのを楽しみにしている来場者が増えている。

 手嶋さんは「生産者と直接話しができ、お客様からも『おいしかった、よかったよ』と生の声を聞けるところにやりがいを感じる」と話す。今後については「週1で生産者の方が農作物の引き取りに来ています。生産者の方が一同に会するので、農作物に関する情報交換ができるなど憩いの場にしていきたい。幸田町に立ち寄った際には是非足を運んでみてほしい」と話してくれた。
(細井)

(問い合わせ先)
道の駅「筆柿の里・幸田」=額田郡幸田町大字須美字東山17番地5(☎0564-63-5171)
▽ホームページ
道の駅「筆柿の里・幸田」