農業経営の安定を届ける農業共済

お久しぶりです、事業部 農産果樹課です!

今回は、畑作物共済について簡単に説明していきたいと思います。

畑作物共済は「大豆」「小豆」「てん菜」「ばれいしょ」等様々な種類のある保険です。
愛知県では、その内の「大豆」を引受しています。
補償の対象になる、愛知県で多く発生している被害を見ていきましょう。

・自然災害(長雨などによる土壌湿潤害、梅雨の長期化による雨害湿潤害)

〈土壌湿潤害〉
 播種直後や登熟期にたくさん雨が降ると土壌が湿潤状態となってしまい、
 その後の生育に必要な栄養が不足して、莢数が減ってしまったり、
 大豆の粒が大きくならず収穫量が減るものです。

〈雨害湿潤害〉
 梅雨の長かった年などは適期の播種が行えず、生育に必要な栄養が不足してしまい、
 通常時より丈が短くなってしまったり、莢数が減少してしまい収穫量が落ち込みます。

・虫害(吸実性カメムシ類、ヨトウ類)

〈吸実性カメムシ類〉
 カメムシの成虫・幼虫ともに大豆を直接吸汁し、長期間被害を与えます。
 特に成長期に被害を受けると、大豆の粒が大きくなれなくなってしまい収穫量が
 減ってしまいます。また、粒の見た目も悪くなってしまうため非常に厄介な害虫です。

〈ヨトウ類〉
 幼虫が大豆の葉を食べて、葉に大きく穴を開けてしまい、
 その後の生育に必要な栄養が不足し莢数が減ってしまったり、
 大豆の粒が大きくならず収穫量が減ってしまいます。


あいち病害虫情報に関しては、愛知県のHPで公開しているためぜひご活用ください。

あいち病害虫情報

 

畑作物共済は以前紹介した農作物共済と同様、自然災害等により
一定以上の減収が発生した際に共済金をお支払いします。

今年の大豆も梅雨明けが遅れたので、生育は遅めですがすくすくと成長しています。
それでは、尾張支所管内の大豆圃場の状況をお届けします。


開花期に台風がきてしまうと受粉に影響が出てしまい、
大豆が実らなくなってしまうことがあります。
今年も、台風10号や台風12号で影響が出てしまうのではないかとひやひやしましたが、
見たところ大丈夫そうで少し安心しています。
このまま成長し、立派な大豆が収穫できるといいですね。

                     以上、農産果樹課よりお届けしました。