農業経営の安定を届ける農業共済

家畜共済の補償を充実させませんか(第1回)

~酪農家さんの死亡廃用共済について~

こんにちは事業部家畜課です。

皆さまも既に加入されていると思いますが、平成31年1月1日から制度改正により、
新しい家畜共済(以下、新制度)がスタートしています。
今回は酪農家さんの死亡廃用共済(以下、死廃)について新旧制度の比較、
加入状況のお知らせ及びおすすめの加入方式のご提案をさせて頂きます。

最初に下図1をご覧下さい。
新制度では牛の生育ステージや用途に合わせて加入方式が細分化されました。
また、細分化された家畜区分ごとに補償の割合を設定することができるようになり、
必要なところに手厚く、それなりのところには少なめにという補償の傾斜配分が可能となりました。


次に酪農家さんの加入状況についてお知らせします。
下図2をご覧下さい。


このグラフのとおり「育成・肥育牛」の加入を見送るケースが多くなっています。
しかし、「育成・肥育牛」の加入には下記のメリットがあり、
是非ご加入頂きたい内容となっています。

【育成・肥育牛加入のメリット】 
 ① 旧制度で肉牛の加入の無い酪農家さんは、移行期間の措置として新制度が
   始まってからの3年間は死廃共済金の支払限度額がありません。
 ② F1、ET子牛(和牛)の死産、出荷前の死廃が補償対象。
 ③ 乳用種の♀子牛以外はスモール市場、又は素牛市場での出荷となるので、
   死亡のみを対象とした廃用事故除外方式に加入すれば、その分掛金等が安く
   なる(ただし、この場合、家畜保健衛生所に病勢鑑定するための出荷は廃用
   扱いとなるため対象外)。
 ④ 導入した乳用種子牛♂、F1、ET(和牛)子牛も対象。


最後に、改めて組合から下記のとおり提案させて頂きます。

「搾乳牛」と「育成乳牛」の補償割合を少し下げることによって、全体の掛金は変わらず、
死廃の「育成・肥育牛(子牛選択あり)」が加入できます。
また、「育成・肥育牛」の廃用事故を除外した方式であれば、掛金等もより安くなります。
高額なF1、和牛ET子牛の死廃事故を補償するために「育成・肥育牛(子牛選択あり)」の
ご加入について、継続引受時に是非とも検討してみてください。


                      次回は疾病傷害共済の補償について説明します。