農業経営の安定を届ける農業共済

令和6年6月2週号

農業を繋ぐ、新たな挑戦


清須市の岩田英男(いわた ひでお)さん(54)は、2024年2月から両親と3人で菌床シイタケ栽培を始めた。以前は、稲作と露地野菜の栽培をしていた。しかし、高齢の両親が、夏場の猛暑の中で農作業を行うのが難しいと感じたため、ハウス内で作業ができるシイタケ栽培を始めたのがきっかけだ。
栽培してからまだ日が浅いため、産直に出荷をしても売れ残ってしまう。しかし、ベテランの農家は、岩田さんの倍以上出荷しても完売している。そこで産直では、名前を売ることが大切だと感じたという。「これから未経験の夏を迎える。栽培や売り場の変化を見落とさないようにして、安全安心なシイタケを提供したい。」と話す。


両手に自慢のシイタケを持つ岩田さん


岩田さんは、ハウスの傍らで直販も行っている。新鮮で安心なのに加えて様々な大きさや形のシイタケが購入でき、量販店では味わう事が出来ない、選ぶ楽しさがある。「直販ではお客様と話をしてニーズを知る事ができる。今後も消費者の求めるシイタケを提供したい。」また、お客様から貴方のシイタケはとても美味しい。と声をかけていただける。この言葉こそお金では買えない喜びだと話す。


「農業従事者の高齢化や農地の宅地化、農作物の価格低下により、農業を営むことが困難な時代になってきた。農業・農家・農作物の価値が少しでも見直され、若い人たちも農業をしたいと思うような産業になって欲しい」とこれからの農業について語った。
(小河)


シイタケの菌床栽培を行うハウス