農業経営の安定を届ける農業共済

令和4年8月2週号

安城市 株式会社teranova(テラノバ)代表の石川法泰(のりやす)さん(33)

 「農薬を使用せず、有機肥料をメインとした栽培方法がこだわりです。旬の野菜を味わってほしいですね」と笑顔で話すのは、安城市を中心に営農活動に取り組む株式会社teranova(テラノバ)代表の石川法泰(のりやす)さん(33)。安心をテーマに農薬を使わず、野菜を年間50種類ほど栽培している。一緒に働くスタッフとは、有機農業研究会のセミナーや交流サイト(SNS)を通じて知り合った。
 目で見て、触って感じて、収穫する楽しさなど畑でしか体験できないことを伝えたいとの思いから収穫体験を受け入れる。同社は消費者とのつながりも大切にしている。生産者と消費者が互いに顔が見える関係性の中で販売をしたいとの思いから、毎月第4土曜日に安城市にある公共施設と商業施設を兼ね備えた施設「アンフォーレ」で朝市を開く。


朝市を開くteranovaのスタッフら。
左から2人目が石川さん。


店頭に並ぶ旬の野菜


 8月はバリバリとした食感が特徴の「四葉きゅうり」が旬を迎える。常連客も増え「野菜の味が濃く、子供に安心して食べさせられる」「お薦めの調理方法も聞くことができてうれしい」などの反響がある。
 石川さんは「お客さまの言葉が励みにもなるし、交流を通じて地域の人たちが集まりつながる場となる法人にしていきたい」と話す。今後は野菜のおいしさを生かす加工品や新規就農者の学びの場となるような活動にも新たに取り組んでいきたいと考えだ。
 朝市の情報は同社のホームページ(HP)か写真共有アプリ「インスタグラム」に掲載。収穫体験はHPから随時受け付けている。
(犬塚)