農業経営の安定を届ける農業共済

令和4年4月4週号

純国産のきくらげを春日井から届けたい
ホンダロジコム株式会社春日井ファームきくらげ部門担当の川上昇平(かわかみしょうへい)さん(29)

ホンダロジコムは物流を本業し、2017年12月に、障がいの有無にとらわれず互いに協力し、「働きたい」という気持ちを応援するため、農業部門のきくらげ栽培を始めた。
 国内販売の約9割を中国からの輸入に頼るきくらげ。食物繊維やビタミンD、豊富なミネラルなど、多くの栄養素を含む。天日干しをした乾燥きくらげとして販売もしているが、川上さんのおすすめは、純国産の生きくらげ。肉厚でコリコリした食感が特に女性に好評。
 きくらげは、スーパーや飲食店へ安定的に卸すほか、各地マルシェやECサイトでの販売で新しい顧客層と販路の拡大も目指す。
 菌床栽培のため、ハウス内の温度と湿度管理が重要。「夏場は生産量が上がるが需要は思うように増えないのが難しい」と栽培計画表を見つめる川上さん。
 高湿度下での作業は苦労を伴うが、進捗管理表の作成をして誰でも働きやすい環境構築に努めている。
 農場近くには直売所もあり、きくらげを使ったこんにゃくや佃煮など、様々な加工品も販売している。「リピーターが増え、国産きくらげの美味しさをさらに知ってもらい、全員がいきいきと働けるように心がけています」と川上さんは話してくれた。


きくらげを栽培する温室ハウスで川上さん