農業経営の安定を届ける農業共済

令和3年4月4週号

「まさか」に備えた農業経営
愛知県丹羽郡大口町の服部農園有限会社代表取締役服部忠さん(47)

 「トビイロウンカの大量発生や新型コロナウイルスの流行は、収入保険加入時には想定していなかった。想像もつかないような事が現実におきている」そう語るのは、服部農園有限会社の服部さんだ。
 服部さんは、大口町で妻の都史子さん(48)と従業員8名の計10名で約100㌶の水田で主食用米をメインに栽培しながら、麦や野菜の栽培も手掛けている。従業員の平均年齢は28歳と若く、将来に渡り担い手として活躍できるよう社員教育や地域貢献にも注力する。農作物は、自社直売施設の「ハットリライスマーケット」で販売しており、「自ら作ったものを好きな値段で販売できることが魅力。当社の農作物には栽培から販売までのストーリーがある」と言う。
 そんな服部さんにも、農業を営むうえでの大きな苦労がある。「植物が相手なので天候に左右される。大雨などの水害が一番怖く、それにより収穫できず売るものがなくなることが最も避けたいこと。従業員が学び、努力し栽培しても、結果に繋がらないことがあることが悩ましい。特に、最近は何が起こるか分からない時代」と話す。
 


忠さん都史子さんご夫婦。ハットリライスマーケットでは服部農園で作られたお米だけが販売されています。


ハットリライスマーケットで販売されているお米。他にも古代米や押し麦など様々な商品を購入することができます。

収入保険加入の決め手
 農業生産法人にとって、農繁期と収入を得るまでのタイムラグが大きな不安要素であり、その解決法の一つとして、収入保険が役立つと思ったことが、加入へのきっかけとなった。
 「加入するかは、非常に迷った。特に、初年度の積立金額が大きいことが負担になると感じたが、NOSAI職員が熱心にメリットを説明してくれる中で、無駄にはならないと感じ加入を決めた。農業経営には、まさかがあるので、それに備えることが大事。収入保険はそのまさかに備えることができる」と話してくれた。
(佐野・横江・大竹)