農業経営の安定を届ける農業共済

令和2年10月4週号

『収入保険で農業者の病気による収入補填に期待』
安城市 大屋卓久さん


トップラン(キュウリ)を栽培するビニールハウスの前で収入保険の安心感を語る大矢卓久さんと妻の真知子さん

 安城市でハウスキュウリを栽培する大屋卓久さん(64)は、高校を卒業後、家業を継ぎ、キュウリ農家となった。現在は、約28㌃のハウスで、妻の真知子さん(60)とパートの3人で「トップラン」という品種を栽培している。「新品種よりも、20年間の病虫害対応の経験を活かし同じ品種を作り続けている」と大屋さんは語る。それでも、生育期間中の1月から2月にかけて病気などに非常になりやすく、とても神経を使うという。
 そんな中、収入保険加入の「3つの決め手」を話してくれた。
 1つ目は、新規加入の1年目限定だが、野菜価格安定制度と同時加入可能なこと。2つ目は、特別定額給付金を加入資金にまわせたこと。3つ目は、農業者が体調を崩した際の収入補償の存在、これが一番の決め手となった。
 先日、大屋さんが腰を悪くされた時、妻の真知子さんから、冬期のハウス管理は私だけではできないと伝えられた。また、このコロナ禍で自分や家族が感染したら、収入がなくなってしまうと思い、保険の必要性を実感した。「キュウリは2月の恵方巻の頃需要が高まり、収入も安定する。作物自体の病虫害対策は自分でできるが、体調を崩した際の収入の保険は今までなかった」と語る。
 また、加入手続きについて尋ねると、「過去5年間分の確定申告書と決算書を提出するくらいで、煩わしさはなかった」と話してくれた。 
 
「安定した収入を確保し、貯蓄もできる農業経営を続けたい」と、意気込みを語ってくれた。
  (三輪・入山・兼子)