農業経営の安定を届ける農業共済

令和2年4月2週号

耕作放棄地活用プロジェクト    ソバから青パパイヤへ

新城市 しんしろ戦国青パパイヤプロジェクト 代表 松本貴美徳さん
    6次産業化プロデューサー 鈴木達也さん 


「実だけでなく葉も商品にできます」と松本代表(写真㊨)と鈴木さん(写真㊧)

 「青パパイヤを新城市の特産品にしたい」と話すのは、しんしろ戦国青パパイヤプロジェクトの松本貴美徳代表(53歳)と6次産業化プロデューサーの鈴木達也さん(61歳)。 
この取組みは、耕作放棄地を活用し地域の活性化を図るために立ち上げられた。現在、約200本の青パパイヤを露地栽培しており、年間約1.5㌧の収穫を目指している。

「2011年から耕作放棄地を活用しソバを耕作していたが、3年ほど前からミツバチがいなくなり、実が付かなくなった」と松本代表。ソバに変わるものとして、受粉の必要がなく、農薬を使用せずに栽培ができ、鳥獣被害の少ない青パパイヤの栽培へ転換した。

 もし青パパイヤの実ができなくても、葉を乾燥させて『パパイヤ茶』にして利用できる。お茶は試作段階で、今後は道の駅や産直で販売する予定だ。
「青パパイヤの実と葉には、パパイン酵素という健康に良い成分が多く含まれている。青パパイヤの生産のみならず、実と葉を使った新しい商品開発に努めていきたい」と2人は話す。(白井)