農業経営の安定を届ける農業共済

令和元年10月4週号

多肉植物を栽培 オリジナルの品種造りで希少価値を
西尾市 「丸中植木園」 中村吉子さん、奈々子さん親子


「新しい品種造りに力を入れています」と中村さん親子

 西尾市にある「丸中植木園」の中村吉子さん(60)、奈々子さん(35)親子は多肉植物を栽培し、販売している。

 元々は植木の販売を行っていたが、5年前から多肉植物を導入。ハウス6.7㌃ほどで400~500品種を栽培する。消費者からの要望に合わせて各地から取り寄せる他、別々の品種を交配させて、親の特徴を受け継いだオリジナルの品種も造っている。
 他の鉢植え植物に比べて、多肉植物は作業の負担が少ないことが利点だという。「基本的に、土が乾いたときに水をあげれば育ちます。また、一年中出荷ができるのが強みです」と吉子さんは話す。


土球は自分好みの形を作れる

多肉植物のリース

 多肉植物を入れる鉢「土球(つちだま)」を自作しており、形を整えて自然乾燥させるだけで完成する素材を使用している。「簡単に自分好みの形を作れて、焼く必要がないので失敗が少ないですよ」と奈々子さん。

 ハウスでの直接販売の他、イベント販売や宅配便の配送も行っている。多くの人の目に入るように、奈々子さんは会員制交流サイト(SNS)を毎日更新。宣伝や情報交換を欠かさないという。
 奈々子さんは、「これからも、ここにしかない品種を造り、希少価値を高めて、たくさんの人に注目してもらえるように頑張ります」と話している。
(原田・鈴木)