農業経営の安定を届ける農業共済

令和元年7月4週号

栽培歴40年
トマト先生として児童に作付け指導
愛西市 野口 隆さん


イエローミミと野口さん

 「自分でトマトを育てる楽しさ、おいしく食べる喜びを感じてくれたらうれしいな」と話すのは、愛西市二子町に住むトマト栽培歴約40年の野口隆さん(63)。温室ハウス8㌃で大玉トマト「りんか409」を中心に、ミニトマト「イエローミミ」「キャロル7」などを栽培している。
 ハウスで育てたミニトマト苗の一部を地元小学校2年生の授業で使う教材として、5年ほど前から提供。
 「作業の合間に、毎週小学校にトマトの世話をしに行っている。この前はホルモン処理をしてきたよ」と、定植から収穫まで見守る。
 また毎年、トマトの先生として、ハウスの見学や収穫体験などを通じて栽培を児童に教えている。まず、児童たちに、食べ頃の見極め方と取り方を丁寧に指導する。独特の青臭さは、収穫時にできるだけ完熟させることで、うま味に変わるという。
 「収穫時に完熟したトマトを食べられるのは生産者の特権。青臭いトマトを食べて嫌いになる子が多いけど、うちに来る子は好きな子が多いかもね」とうれしそうに話す。(井上)