平成29年5月4週号
もっと高品質なスプレーギクへ
こまめに温湿度管理
父が手掛ける花作りに興味を持ち就農した田原市小中山町の森下敬好さん(33)。「より上質で、より魅力的なスプレー菊を栽培する」をモットーに品質向上や収量増に意欲を注いでいる。
① ガラス温室で作業をする森下敬好さん
愛知県田原市 森下敬好さん
敬好さんは、妻の飛鳥さん(33)と父の金佐さん(64)、母のむつ子さん(62)、祖母の智子さん(84)と共にスプレーギクを栽培している。規模は約66㌃で、品種は「ヒラリー」「レミダス」「エリートピンク」「パレット」「リムー」「アイシスピンク」と多様だ。
■農業に興味持ち大学中退し就農
大学に通っていたころ、特にやりたいことが見つからず平凡な学生時代を過ごしていた敬好さん。色々模索しているうちに、父親の影響を受け、次第に農業に興味を持ち始めたという。思い切って大学を辞め、仕事を継ぐことを決意した。「父親のようなきれいな花を作りたい、経営を継ぎたいと思うようになったことが農業を始めたきっかけ」と話す。
■「父の作る花に近づきたい」
家族や仲間の声が励み
それから10年以上、懸命に父親の背中を追いかけるように仕事を覚えてきた敬好さん。周囲の意見も取り入れつつ自分なりのやり方で栽培し、品質の向上に取り組んでいる。
これまでに、苦労したことは、天候による対策だ。「天候による気温や湿度で、花の状態が悪くなり、茎から葉にかけて病気になる可能性があるため、仕事内容が大きく左右される」と敬好さん。「頑張って育てた花が出荷できないことは何より悔しい。できるだけそのような事はあってはならない。天候を予測することとその対策が重要」と話す。
また、「天候によるアクシデントを乗り越え、きれいな花や自分で納得できる花ができた時が嬉しい。自分が栽培した花を家族や仲間に認めてもらうことで、手応えを感じ、さらに良い花を作ろうとモチベーションにつながる」やりがいを話す。
■収量増に意欲
今後の目標は、年中を通してさらに収量を増やすこと。「キクの種類は冠婚葬祭で使われることが多いが、一般の人にスプレーギクの魅力を知ってもらい、一人でも多くの人に買ってほしい。そのためにも購買意欲が湧くような品種を日々考えて上質なスプレーギクを作っていきたい」と意気込みを話す。

