農業経営の安定を届ける農業共済

平成28年7月1週号

トマト「CF桃太郎ヨーク」
出荷時期ずらし無理ない作業

 「夫婦だけで取り組んでいるので、計画はしっかりと立て、仕事が偏らないように気を使っています」と話すのは、愛西市須依町にてトマトを栽培する五島茂芳さん。計4950平方㍍のハウス3ヶ所で、「CF桃太郎ヨーク」という品種のトマトを栽培している。

 CF桃太郎ヨークは病気に強く、実が大きく育ちやすいのでハウス栽培に向いているとされる。
 五島さんは知り合いの農家から「他の品種よりも甘くおいしい味がする」という話を聞き、この品種の栽培を始めた。だが愛西市では「ハウス桃太郎」など競合の可能性がある他品種も栽培されている。そこで農家同士の交流の中で情報収集を行い、他地域の出荷ピーク時期以外でも対応できるよう、他県の情報には気を配っている。

 出荷時期をずらすことで、無理のない農作業計画に繋げるなど、栽培方法だけでなく経営計画にも、試行錯誤を怠らない。自身で考え、改良していけることが農業の面白さだと語る。


ハウス内で趣味のブドウを手にする五島さん


 出荷と管理が重なる時期があるなど、農業を続ける事は楽ではないが、家庭での時間は絶対に削れないという。「家族の記念日は必ずカレンダーに書き込んでいます。趣味でブドウも育てています。農業は大変なこともあるが、家族のために頑張っていきたい」と楽しそうに語ってくれた。
(徳山)