農業経営の安定を届ける農業共済

平成28年4月4週号(特集号)

活躍する女性農家 交流大切に仲間づくり


「大正から続いている知多市特産品のペコロスを絶やさないようにしたい」と話す近藤さん


 「パソコンに向かっているより、お日さまの下で体を動かしている方が好きなので、農家の仕事は天職な気がします」と話すのは知多市でペコロス(15㌃)を栽培している近藤由佳さん(39)。
 大阪出身の近藤さんは、大学卒業後、愛知県で新聞社に就職し、知多半島の担当をしていた。取材で後継者がなく、高齢化が進んでいる危機的状況を、伝えようと記事として扱ったが限界があると感じていたという。
「外から伝えても広がっていかない。中に飛び込んで農業経験者として発信すればリアルな話ができる。若い人たちが農業に興味を持ってもらえるようにしたい」と近藤さん。


 嫁ぎ先の祖母がタマネギをメインにいろいろな作物を楽しんで栽培していた。自分も独立経営しようとペコロス農家で1年間研修し、2014年に新規就農認定を受けた。ペコロスは、密植で広い面積が必要なく、機械がなくても手作業ででき、種苗も自家採取で栽培している。農作業のほかに農林水産省の農業女子プロジェクトのメンバーとして活動に参加している。
 「1次産業は自分の頑張り次第で夢が描ける。1年かけてペコロス生産組合で写真集作成や研修者の受け入れなど、自分にできることをし、人とのコミュニケーションを大切に、仲間を増やしていきたい」と話してくれた。(渡辺)


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