令和8年6月4週号
畑で見つけたライフスタイル 若き農家の挑戦と成長
「おいしいサツマイモを届けるために、今日は3000本の苗を植える」と雨上がりのぬかるむ圃場で意気込むのは愛知県田原市檀林諒一さん(30)。サツマイモ70㌃、ブロッコリー70㌃を栽培する。
サツマイモは未加工の芋と干し芋の2種類で販売しており、「1年を通して提供できるよう試行錯誤している」と現在の取り組みを語る。
今後は販路拡大に加え、販売方法や加工形態の多様化を図り、より多くのお客様に届け、より多くの楽しみ方を知ってもらうことを目標としている。
「自然相手のため、予定通りに作業が進まないことに最も苦労している」と話す。
檀林さんは勤めていた会社を辞め、2022年に一念発起し農業の道に飛び込んだ。会社員の頃は相手にしていなかった天候に左右される毎日だという。
それでも自然と向き合う暮らしや、自分の判断が成果に直結する点に魅力を感じ、家業が農業というわけではないが、農業の道を選んだという。
「知人や、親戚に相談し、何とか畑を見つけた。当時はようやく1歩踏み出せたと胸が高鳴った」と振り返る。
サツマイモの定植は1本ずつ手作業で行っている。苗の状態や、苗の向き、土の状態を確認でき、形、大きさなど質の良いサツマイモが収穫できるという。
「まだまだ発展途上だが、試行錯誤を重ねて軌道に乗せ、規模的にも経済的にも大きく飛躍したい」と将来を見据え、目を輝かせた。

