農業経営の安定を届ける農業共済

令和8年3月2週号

はちみつをもっと身近な存在に


田原市加治町の「鈴木養蜂園」で代表を務める鈴木理一郎(すずきりいちろう)さん(55)と取締役の鈴木良近(すずきよしちか)さん(52)は延べ約1000の㎡の用地で養蜂業を行っている。現在の取り組みや今後の展望について話を聞いた。 


直売所でMEADを手に取る鈴木取締役


「子供たちに、体にいい天然のはちみつを食べさせたい」という思いから昭和49年に両親が趣味で始めた養蜂。今ではその思いを引き継ぎ兄弟で「日常を豊かにする、美味しくて体にいい天然100%のはちみつを多くの人に届けたい」という思いで、蜜蜂の飼育から、蜂蜜の採取・商品化・販売まですべて自社で行っている。先代が体調を崩したことがきっかけとなり、約25年前に大学卒業後から務めた職場を退職し養蜂業を引き継いだ。「長年先代が培ってきた技術を繋いでいきたい」と語る。


現在は、「クロガネモチ」「菜の花」「みかん」「さくら」「百花蜜」の5種類のはちみつに加え、「MEAD」の販売を直売所、道の駅およびオンラインショップで行っている。「MEAD」とは、蜂蜜と水を酵母菌で発酵させて造る醸造酒のことであり5年前から販売を開始し、現在特に力を入れている商品だ。「まだあまりなじみのないお酒ですが、蜂蜜由来の上品な甘さがありとても飲みやすいお酒となっています。ぜひ一度お試しください。」と話す。
昨年は、新たな取り組みとして田原市の「菜の花ガーデン」で菜の花の蜂蜜を使ったナッツの蜂蜜漬けを作ろうというワークショップを開催した。好きなナッツを選んでいただき、そこに蜂蜜をかける簡単な作業。しかし想像以上にお客さんに喜んでもらえ、お客さんとの距離も一気に縮まり自分たちも楽しかったと話す。「普段蜂蜜にかかわりのない方でも、体験型であれば身近に感じていただける。今年も様々な取り組みをしていきたい」と意気込む。
「個人でやっている仕事なので自分たち次第で仕事に変化を加えることができるのも一つの楽しみです。
皆さんに楽しんでもらいながら、自分たちも一緒に楽しんで仕事をしていきたい」と今後の展望について笑顔で語った。


蜂蜜の状態を確認している鈴木代表と鈴木取締役