農業経営の安定を届ける農業共済

令和8年1月4週号

花づくり一筋38年 計画と工夫で高値を狙う


愛西市の横田 哲也(よこた てつや)さん(56) は、両親の代から続く花農家で、農業高校卒業後に就農し、今年で38年目を迎える。現在は夫婦で春を彩る花しょうぶ10㌃と、切り花として人気のカラー15 ㌃を栽培している。
花しょうぶの出荷最盛期は4月上旬から5月上旬。「限られた期間に計画通り出荷できるかが勝負」と語り、開花時期を見極めながら管理を続けている。  


ブーケやアレンジメントに人気のカラー


農業の魅力については、「狙った時期に狙った量を出荷でき、思い通りの価格が付いたときは達成感を感じる。」と話し、市場動向や他産地の出荷状況を見ながら出荷時期を調整している。
一方、経営は順風満帆ではなかった。1990年頃にはカラーで従来の品種において生育不良となり、新品種導入などで立て直した。花しょうぶでも2015年頃から病害の発生が増加し、肥料や防除方法を工夫することで対応した。
さらにコロナ禍による需要減少で価格低下も経験。「まさか感染症が自分の経営に影響するとは思わなかった。天候や病害だけでなく、予想外のリスクに備える収入保険の必要性を感じた」と語る。


現在はカラーの品質向上に力を入れ、出荷初期の11~12月に斑点が出やすい点を踏まえ、定植時期や管理方法を工夫して良品の安定出荷に取り組んでいる。
「今後は、需要の高い4月下旬に花しょうぶを安定して出荷することが目標」と話す。横田さんは長年の経験を生かし、今日も花づくりに向き合っている。


試行錯誤し安定出荷に取り組む横田さん