令和7年12月2週号
農業の魅力を次の世代へ
犬山市で水稲5・5㌶を作付けする髙木正己さん(79)と妻の光子さん(75)。2人が主催するもち米の収穫体験が、10月30日に開催された。
犬山南小学校の5年生約60名が参加し、約1時間で150㎡分の稲を収穫。鎌で刈り取り、藁で縛った後、稲架(はざ)に掛ける。参加した児童はレクチャーを受けながら、楽しく作業を行った。
この体験会は2008年から髙木さんが主催しており、今年で18回目を迎えた。以前は別の農家が主催しており、それを引き継いだことがきっかけだった。春に田植え、秋に収穫と年2回の開催を通して農業を体験してもらう。訪れる児童や教員の大多数は、農業に触れたことがない。全体に目を配るため、近所の農家にも手伝ってもらい、複数人でサポートしている。光子さんは「子供たちにとっては初めての稲刈り。中でも縛る動作は現代の日常生活では少ないので、教えるのが難しい」と話す。参加した児童は「田植えと稲刈りを体験し、農家の人の大変さがわかった。力を込めて稲を刈ったり、結んだ藁がほどけてしまうのが大変だった。おいしいお米を味わって食べたい」と感想を語る。
収穫したもち米は、乾燥後小分けにして学校へ届ける。おこわや五平餅などのレシピを付けて、各家庭でおいしく食べてもらえるよう工夫している。光子さんは「収穫の喜びは食べてこそ。一粒残らず食べたと感想をもらうと、やりがいを感じます。美味しいお米だったという記憶が、農業に興味を持つきっかけになれば」と話す。
「子供たちに教えながら作業できるのは楽しい」と正己さん。「この体験を覚えていてくれるのが嬉しい。初回開催時に参加してくれた子はもう28歳になる。今でも体験を覚えていてくれる」と笑顔を見せる。
今後は「体力が続く限り、20周年までは頑張りたい」と意欲的。光子さんは「以前、かかし作りのイベントも開催しました。一連の農作業に触れて、農業をもっと身近に感じてもらえれば」と話す。
体験会の様子は、ケーブルテレビCCNet春日井局でも12月6日以降放送予定。
刈取りの説明をする正己さん

