農業経営の安定を届ける農業共済

令和7年10月4週号

「幸せな香り」で笑顔と驚きを多くの人に届けたい


ここは、マンゴーの甘い香りが一面に漂う東海市にあるTeruzou直売所。マンゴーを栽培している理由を尋ねると「マンゴーが率直においしいから。」と笑顔で話すのは株式会社輝蔵 代表取締役 坂野輝司(ばんの てるじ)さん(50歳)。妻の亜希子(あきこ)さんと阿久比町でマンゴーを23㌃、露地栽培で温州ミカン、ネーブル、不知火を23㌃栽培している。



令和5年9月研修先である旧マンゴー知多農園のマンゴーを初めて口にした。その味に感動をした。定年退職後の就農に不安があった中、悩みを払拭させる衝撃的な味だった。兼業ミカン農家であり、専業として就農する事に対して抵抗はなかった。更に旧マンゴー知多農園の経営者から30年以上弟子となれる者はいなかった中、1番弟子と認められ、最盛期となる樹齢30年を超える立派なマンゴーの木、ハウス、良く管理された土壌をそのまま継承する話も出た。「タイミングは今しかない。」一念発起して就農をした。


「マンゴーの木は、成長過程で七変化する。」と亜希子さん。花芽が出る時期から実が収穫できるまでも変化する。変化を感じつつ、赤く染まったマンゴーが収穫できた時の喜びは格別だという。
「この香りを多くの人に届けたい。」その思いから直売所ではマンゴーをパックに入れずに販売している。甘い香りや皮の柔らかさから好みのものを購入してもらう。直売所に入った時のお客様の「香りだけでおいしい。」「この幸せな香りの中にずっといたい。」と直接声を聞ける事も嬉しく感じる瞬間だ。今後は、多くの人に幸せな香りを届けるため収穫量を2、3倍にする目標、愛知県唯一のマンゴー観光農園やマンゴースイーツが楽しめる専門カフェの開店とご夫婦の夢は香りとともに広がる。