農業経営の安定を届ける農業共済

令和元年5月4週号

仲間と農家レストラン兼直売所を開設 地域内で循環を
安城市 農家レストラン&ショップ 太陽の味 大屋直人さん

 「自分たちが作ったものを売って、『うまいなあ』と言ってもらえればうれしい」と話すのは、安城市で「農家レストラン&ショップ 太陽の味」を営む大屋直人さん(68)。退職後に知り合いの農家など4人で始めた店舗には、レストランに併設された産直の売店もあり、地元の新鮮な野菜が並ぶ。


店の前で大屋さん

 大屋さん自身もトウモロコシなどを計50㌃栽培し、この売店で販売している。
 売店に並んだ食材の一部はレストランのメニューにも使用している。ご飯は、一緒に始めた都築君保さん(51)が栽培した米「コシヒカリ」「ミルキークイーン」だけで、おいしい組み合わせを考えて工夫を凝らしているという。

 「自給自足と助け合い」という思いで始めた店のため、売店の商品や扱っている食材は、どうしても手に入らないもの以外全て地元産。大屋さんは「地元を一つの家族として見たら、地産地消は自給自足しながら、地域で助け合っているということ」と話す。また、年配の利用者から「近場で助かる」という声があり、少しは地域に貢献できていると感じているという。

 今後は地域で学び合うことができるサークルのような場をつくってみたいと考えている。「地域の活性化は、退職後の人がこれまで培ってきた力をいかに使うかだ」と話す。(飯沼)

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