農業経営の安定を届ける農業共済

平成31年4月4週号

若き力で夢へ一直線 野菜ソムリエ生かし食育
西尾市 三上 佳之さん、忍さん夫妻

 「自分の畑での出来事、『畑のドラマ』を多くの人に伝えたい」。西尾市にある「愛楽農園はいぼーなす」の三上佳之代表(36)は自身のモットーについてこう話す。


収穫した野菜を手に三上さん夫妻

 農園ではブロッコリー120㌃とタマネギ100㌃、イチジク30㌃、キャベツ120㌃、トウモロコシ10㌃を栽培している。さらに、イチジクを加工したジャムなどの販売を行う。

 三上さんが就農したのは7年前。妻の忍さん(37)の実家が水田作を営んでいて、歳を重ねるとともにつらそうに作業する義父を手伝いたいと思い、野菜農家として開業した。

仲間と連携強化し遊休地解消へ


キャベツを箱詰めする三上さん

 農業のやりがいについて、三上さんは「農家同士の交流だけではなく、異業種の方との連携ができるのがいいですね」と話す。西尾市観光協会や西尾商工会議所と連携し、地域のイベントにも積極的に参加している。
 また、畑での出来事を食育活動に生かすため、野菜ソムリエの資格を取得。地域の小学校などを回り、「畑のドラマと、いただきますの意味」を子供たちに教える取り組みを行っている。

 「子供が5人いるが、大家族でも農業はできることをアピールしたい」と三上さん。「今後は農家間の連携を強固にしたい。連携が活発になれば、地域農業が盛り上がり、若手農業者や新規就農者が増え、遊休農地も減る。魅力あふれる産業として、農業を次世代へつなげていきたい」と話している。(鈴木)