愛知県農業共済組合

農業経営の安定を届ける農業共済

平成31年4月2週号

昨年10月に脱サラして就農 新たな決意を胸に
碧南市 山田 真明さん

「屋外での農作業は暑かったり、寒かったりと大変ですが、すがすがしい気持ちになります」と話すのは、碧南市鷲塚町の山田真明さん(50)。昨年10月に脱サラし、家業の農業に従事し始めた。
 家業を継ごうと決断したきっかけは、両親がしている農業に以前から興味があり、50歳を迎えた節目にこれまでとは違った新しいことにチャレンジしたいという気持ちが強まったこと。


ハウスで山田さん㊨と父の勇さん

野菜の他、熱帯果樹に挑戦も

 両親と共に、畑約1㌶でダイコンやニンジンを露地栽培する傍ら、ビニールハウスで試験的にバナナやライチ、パパイアなどさまざまな種類の果樹栽培に試験的に挑戦している。まだまだ始めたばかりで、右も左も分からない状態。台風や豪雨の被害、猛暑による水不足など自然災害の対策、土作りの方法などについて試行している。
 特に昨年度は暖冬の影響で、12月から収穫が順次始まるはずだったダイコンなどの生育が早まり、出荷が前倒し。収穫量は増加したものの価格が低迷し、経営面ではとても厳しかった。「天候に関してはどうしようもない。せっかく出荷時期がずれるように調節して植えたのに、全て無駄になってしまった」と唇をかむ。
 また、同時に挑戦していた果樹も期待した結果は得られなかった。バナナなど熱帯原産の果樹は一般的な生育適温が20~30度で、最低でも15度以上は必要となるが、ビニールハウス内の温度を考えていたほどに上げられず、葉が全て枯れてしまい、うまく越冬させることができなかった。

建設した施設で果樹 新たに暖房設備導入


ハウス内温度が上がらず、葉が枯れたバナナ。次の冬に向けて新たに暖房設備を導入した

 この苦い経験を生かすため、新たに暖房設備を購入し、次の冬へ向けての準備を進めている。今まで鉢植えだった果物を土耕に変え、新たに建設したビニールハウスで本格的な栽培を始める予定だという。
  今後の目標について、「お客さんにおいしいダイコンやニンジンを届けられるようになりたい。果樹については、まだまだ趣味の範疇(はんちゅう)の実験段階だが、うまく作れるように試行を続けたい。これから10年かかるかもしれないけどね」と笑顔で話している。(山田)