農業経営の安定を届ける農業共済

平成31年2月4週号

ハーブ「マンジェリコン」で茶 健康志向に狙い定め
西尾市一色町  高須 昇さん


ハウスでマンジェリコンの苗と高須さん

 西尾市一色町の高須昇さん(50)は、ウナギの養殖池を造り替えたハウスで、観葉植物や熱帯植物の苗など年間45万ポットほどを生産している。中でも「マンジェリコン」に期待を寄せているという。

 マンジェリコンとはハーブの一種で、沖縄で昔から血糖・血圧の薬草として使われているという。2015年ごろ、沖縄県に住む友人に紹介され、苗の生産を始めた。高須さんが加工するマンジェリコン茶は、ドバイや米国など海外からも注文が入り、手応えを感じている。

 「買ってくれた人が『体調が良くなったよ』と言ってくれたときが一番うれしいです」と話す一方で、知名度が低く、販売先の確保が難しいことが課題だ。「血糖値や血圧が気になる人が、いきなりマンジェリコンを検索しないよね」と高須さんは知名度の低さに苦笑いする。


マンジェリコンの茶とコーヒー

 他県では耕作放棄地や休耕地などに植えている所もあるそうで、「販売先が確保されるなら、もっとたくさん作りたい。屋外での量産にも挑戦したい」と意欲を話す。
 いろいろな人がマンジェリコンを作って知名度が上がれば、苗や茶を買ってくれる人が増えるかもしれないと高須さんは期待している。(飯沼)