農業経営の安定を届ける農業共済

平成31年1月1週号(新年号)

女性の力で農を元気に 経営継承へ一歩ずつ
田原市 山田 海鈴さん


「人工授精をする時が楽しい」と海鈴さん

「就農して1年目。初めてのことも多いけれど、少しずつ学びながら子牛を育てている」と話すのは、田原市の山田 海鈴さん(21)。
 昨年3月に東京農業大学短期大学部を卒業後、家業の農業に従事している。父の秀幸さん(49)、母の聖子さん(43)との家族経営で、繁殖和牛60頭を飼育する他、キャベツ2㌶、米5㌶(うち発酵粗飼料用稲4㌶)の栽培に取り組む。


 主な仕事内容は子牛の世話だ。1日3回ミルクを与える他、人工授精も行っている。
 愛知県畜産総合センター(岡崎市)へ約1ヵ月通い、8月に家畜人工授精師の資格を取得した。「人工授精は、実施してから2か月後に妊娠鑑定をして確認する。その時に授精がうまくできていると、やりがいを感じる」と海鈴さんは話す。
 


子牛に手を近づけるとミルクを飲む仕草をする

 家畜市場から帰ってきた際は必ず洗車や消毒を行い、家畜伝染病を持ち込まないように心掛けている。
 「まずは受精卵移植師の資格を取得しようと考えている。できることを一つずつ増やして、いずれは父の跡を継いでいきたい」と今後の目標を話している。(鈴木)