農業経営の安定を届ける農業共済

平成30年12月2週号

「農村生活アドバイザー」に就任 女性の視点で地域活性化を
半田市 鈴木 美代子さん


娘の万生花ちゃん(5)と作業する鈴木さん

 愛知県半田市でカーネーション約39㌃を栽培している鈴木美代子さん(46)は、今年11月に、愛知県知事から「農村生活アドバイザー」に認定された。

 農村生活アドバイザーとは、地域の活性化などに貢献している優れた女性農業者が市町村長から推薦を受け、愛知県知事が認定するもの。研修や視察で能力向上を図り、女性の視点を生かして地域の指導的役割を担う。市町村長との交流会では、意見交換や提言を行って女性農業者の社会活動を推進する。
 鈴木さん自身もアドバイザーから助言を受け、父の経営を引き継いだ。「経営の責任者となった今は、従業員の時とは違い、何をすべきかをすべて自分で考えなければならないところに責任を感じます」と話す。
 購入者と直接話す機会を大切にしており、カーネーションの収穫時期が訪れると、敷地内に小さな販売所を設けている。

 「遠くから足を運んでくれる方もいます。直接評価してくれるのが嬉しいし、やりがいになります」と鈴木さん。
 将来は販売所を拡大し、地域の住民が花を見て楽しめる憩いの場をつくり、さらなる地域農業の活性化を目指す。(坂井)