農業経営の安定を届ける農業共済

平成30年9月2週号

特区活用し農家レストラン 施設充実した市民農園も
郊外田園クラブ㈱・日進市   下田ビレッジ 杉浦文衣さん
              サバーヴィアン 中島和美さん


 日進市の「郊外田園クラブ株式会社」では、市民が農業と触れ合える野菜作り講習会や農園レストランなどの事業を展開する。


プチトマトを収穫する杉浦さん

 「座学と実習がセットの講習会を毎月行いながら畑を作っていきますので、習い事のように続けていくことができます。また、会員さまを見ながら、やりづらい部分は改善できるように工夫を重ねています」。同社で野菜作り講習会を担当する「下田ビレッジ」の杉浦文衣さん(38)は、こう説明する。
 下田ビレッジは、3㍍×5㍍四方の専用実習用農地で、野菜100品種前後から好きな品種を選んで、自分だけの畑を作ることができる市民農園。トイレや更衣室などの施設がそろっており、高速道路からも近いため、通いやすいのが魅力だ。
 「興味のある方は、ぜひ見学にいらしてください。市民農園を通じて野菜に親しんでもらえたらと思います」と杉浦さんはPRする。


「農園レストラン『サバーヴィアン』」と中島さん

 同社が経営する「農園レストラン『サバーヴィアン』」のグランシェフ・中島和美さん(54)は、「料理は全て手作りで、化学調味料や添加物は使っていません。優しい味を感じてもらえると嬉しいです」と話す。
 サバーヴィアンは愛知県内で初めてオープンした国家戦略特区の農家レストランだ。材料の50%以上を自ら生産するか、地元日進市の農産物を使うことが義務付けられており、近隣農家と助け合いながら営業している。


新鮮な野菜の味を楽しめる  サバーヴィアンの料理

 「私自身、農業はまだまだ勉強中で、野菜を提供してくれる農家さんも、これから本格的にやるという方が多い」と中島さん。「レストランがそうした農家の皆さんの交流の場になってくれたら。そして、よりお客様の期待するおいしいお野菜、おいしいお料理をお届けしていきたいです」と意欲を話す。(有馬)