農業経営の安定を届ける農業共済

平成30年5月2週号

憧れの父の背中を追い掛けて
カスミソウ、キャベツ、メロンを栽培 田原市 森下 靖士さん


ハウスにて森下さん

 田原市中山町の森下靖士さん(30)は「家族を支えるために」と強い意志の元、自立を目指し日々農業に取り組んでいる。経営規模はカスミソウ約30㌃とキャベツ約290㌃、夏になるとメロンも栽培。父親の繁彦さん(59)から指導を受けながら、両親と祖父母と共に農業を営む。

 会社員だった森下さんが家業を継ぐことになったきっかけについて、「自分たち家族のために必死で働いてくれる父親への憧れがあった。また、同じ農業者である同級生の姿を見て農業への関心がより強まり、家業を継ぐことを決心した」と話す。



カスミソウの状態を確認する森下さん

 現在、就農して5年目になる森下さんは結婚し、子供も産まれた。「今までは支えてもらっていたが、新しい家族もでき、これからは自分が支えていく立場にならないといけない」と森下さん。「まだ父に頼っているところもあり、覚えることがたくさんあるが、早く一人前になって大好きな家族に、父のような姿を見せたい」と照れながら思いを話す。


森下さんはカスミソウを約30㌃で栽培する

 幅広い仲間との関係を築くことができるのが、農業の最大の魅力」と考えている。「仕事をしていく上で、うまくいかないことや失敗してしまうことは当然ある。そのような状況になったときにアドバイスや情報をくれる仲間の存在が励みになる」と森下さん。「仲間や家族への感謝の気持ちを忘れず、少しでも早く一人前になって家族を支え、幸せにしていきたい」と話している。(伊藤)