農業経営の安定を届ける農業共済

平成29年6月2週号

ブドウ産地のPRに若手が結束
独自商品で地域を元気に 春日井市と小牧市の農産加工組合


 「春日井・小牧がブドウの産地だというイメージを浸透させたい」と話すのは、春日井市・小牧市でブドウを栽培する農産加工組合の組合長、尾関潔さん(40)。


笑顔でジェラートをPRする尾関組合長


 組合設立の動きは昨年から始まった。現在はブドウ農家のみで構成されているが、将来的には、イチジク・カキ・モモなどの農家も一緒になって、掲げた目的を果たすべく、準備を進めている。
 6月上旬からブドウのジェラートを、JA尾張中央の産直施設ファーマーズマーケットぐぅぴぃひろばや組合員の直売所などで販売する。このジェラートはミルクベースで何度も試食を重ねた自信作だ。


ブドウジェラート

 組合が加工品づくりに力を入れる理由は2つある。「①ブドウが無い季節でも加工品があればイベント等で、産地をPRすることができる。」
「②組合が加工品の原料として農産物を安定的に買い取ることができれば、高齢化が進むこの地域の農業を守り、耕作放棄地の増加に歯止めをかけることができるためである。」

 「独自商品で産地を活性化させたいです。今はブドウ農家ばかりですが、今後は他の農家とも協力して発展させていきたい」と尾関組合長は話してくれた。