農業経営の安定を届ける農業共済

平成29年4月4週号(特集号)

流行見据え 品種入れ替え
西尾市 須田吉峰さん


「日照不足を乗り越え、きれいに咲いてくれた花をみんなに届けたい」と話す、西尾市小栗町の須田吉峰(すだよしたか)さん(33)。
 須田さんは、農業大学校卒業後に就農して約10年。栽培面積約1㌶で28種のカーネーションを年間合計約135万本出荷している。


「日照不足で管理が難しかった」と須田さん


 母の日を目前に間もなく出荷最盛期を迎える。今年は日照不足で品質低下に嘆くカーネーション農家が多かったという。「9月の日照が特に少なく、肥培管理が難しかった」と今期を振り返る須田さん。少しでも日照不足を克服するため、日差しが入りやすいハウスの環境づくりに努めたという。


カーネーション

 カーネーションは種類が豊富で、品種によって栽培方法も少しずつ異なる。「市場動向や栽培技術は常に最新の情報も知ることが大切。人気や流行、栽培のしやすさによって、毎年栽培品種の入れ替えをしている」と須田さん。熟練者の意見だけでなく、同世代の今のやり方も参考にしている。

 子どもの頃からハウスに行くのが大好きだったという須田さん。「休日を作るのも大事なのですが、花が好きで毎日ハウスに行ってしまいますね」と笑顔で作業をする。
「花のつや、きめのこまかさ、発色が国産の売り。少しでもいいものを作って、みんなに届けたい」と話してくれた。
(井上)