農業経営の安定を届ける農業共済

平成29年1月1週号(特集号)

輝く!農大生紹介
-時代のニーズに合わせた経営をしていきたい-
鉢物・緑花木専攻 浅井卓朗さん


 「時代に合わせて経営し、家の名前を広めたい」と話すのは岡崎市の愛知県立農業大学校で鉢物・緑花木を専攻する浅井卓朗(あさいたくろう)さん(20)。


シクラメンの葉組みをする浅井さん

 浅井さんは、農大を卒業後、実家の鉢花農家に就農予定。高校時代は県外の強豪校へ野球留学をしていた経歴を持つ野球少年だ。
 「好きなことをやりたいだけやらせてくれた。実家を継ぐなら、きちんと学んでから就農したい」と浅井さん。シクラメンのような、手間をかけただけきれいに育つ花の栽培が好きだという。「父は花を、手間をかけてほめて優しく育てている。僕もそんな風に育ててくれたのかな」と話す。

浅井家は花を作って約100年

 浅井さんの実家は現在、鉢物から花壇苗まで幅広い種類の販売をしているが、当初は扱う種類は少なかったそうだ。「浅井家は花を作って約100年。代々先例にとらわれない経営をし、今まで続けてきた。僕も時代のニーズに合わせた経営をして家の名前を広めたい」と将来の抱負を語ってくれた。

 農大に入るまで、あまり花の世話をすることがなかったという浅井さん。自分も花を栽培し始め、父から学ぶことがたくさんあると気づいたそうだ。
「水やりひとつでも、学ぶことが沢山。父が、花の状態に合わせて素早く水やりできるのは、細やかな観察を欠かさないから。僕も観察眼を磨かないとね」と就農1年目の意気込みを話してくれた。(井上)