農業経営の安定を届ける農業共済

平成28年10月2週号

「花男子」として活躍
-バラの魅力を届ける- 豊川市 天野真光さん


愛情込めて育てたバラの花束と真光さん


 日本一の花の生産地である、愛知県の東三河。その東に位置する豊川市で、天野真光(あまのまさみつ)さん(35)は、切りバラ農園の2代目として、そして「花男子」の一員として、バラの魅力を人々に届けている。
 花男子とは、「男性から大切な女性へ花を贈る文化を、日本一花をつくる町から育てていきたい」という思いで、5年前から活動を続けているプロジェクトだ。活動の内容は多岐にわたるが、主に観客の目の前でブーケを作るパフォーマンスを行い、観客同士で感謝の気持ちを伝えながら花贈りをしてもらっている。


一本一本、丁寧にバラに接する真光さん

 真光さんがこのプロジェクトに参加したのは今年の1月。代表の方と縁があり、実際にそのパフォーマンスを見て、活動に深く感銘を受けたのがきっかけだ。
 花がモノとして扱われている現状から、花は人から人に気持ちを伝えるツールだということを世の中に広げていくことが、花男子の活動の本質だという。「一組一組異なる花贈りのストーリーに、涙をこらえるのが必死な時もあります」と話す真光さん。現在はパフォーマーとして全国各地のイベントで花を贈り、多くの人の笑顔を生み出している。


 今後の目標は、営利切り花だけではなく、食用のバラやそのバラを使った加工品をつくること。
「難しいと思うけれど、安心して使ってもらえる物をつくるために挑戦してみたい」と笑顔で話す真光さん。生産者の枠を超え、消費者の声を大切にする彼ならではの挑戦に、今後も目が離せない。
(尾崎)