農業経営の安定を届ける農業共済

平成28年10月1週号

「牧場みずの坂 west hill」
-地域の人との共存目指して- 瀬戸市 木下健保さん


草木が生い茂る牧場と木下さん


 「地域の人との共存を目指し、これまで奮闘してきました」と力強く話すのは、瀬戸市で「牧場みずの坂 west hill」を経営する木下健保さん(70)。約60頭の牛のほか、ヤギや羊、ダチョウやウサギなども飼育している。


牧場を訪問する子供たち

 牧場のある場所は、名古屋市のベッドタウンとして住宅開発事業計画が進んでいる地域。この計画が決まった際は、移転を勧められたそうだ。しかし、木下さんは諦めることなく、人間と家畜の共存を目指した。
 「まず臭いの発生元になるふん尿を堆肥化する施設を、周りに影響の少ない場所へ併設しました。また、都市整備公団と協議し、下水道を引いてもらって、そこからふん尿を処理できるようにしました」と木下さんは話す。このような取り組みの結果、悪臭問題の改善につながった。

 同牧場は、地域の人たちに農業にふれてもらおうと、牧場を開放している。動物とふれあうだけでなく、乳牛の搾乳や羊の毛刈り体験なども行うことができる。


動物と間近にふれあうことができる

 「今では訪問してくださる人も増え、多くのお客様が喜んでくれています。これからは後継者を探しつつ、継続して地域の方と共に頑張っていきたいですね」とうれしそうに木下さんは話す。
(柴田)


問合せ=☎0561-48-0464(牧場みずの坂 west hill)