農業経営の安定を届ける農業共済

平成28年5月4週号

コチョウランにLEDを活用
花数増えて寿命も長く


豊川洋蘭園のハウスで寺部さん


 豊川市で豊川洋蘭園を経営する寺部浩章さん(42)は、LEDの光波長特性を応用したコチョウランを栽培している。
 LEDに目を向けたきっかけは、同県で盛んに行われている電照菊の温室を手掛ける業者との会話だった。「コチョウランでもLED照明の技術を応用できないだろうか」。そんな疑問から、5年ほど前から、実験的にLEDを使用し、試行錯誤を重ねて、現在の設備を完成させた。


ハウス内に設置されたLED

 LEDに照らされ、開花速度が促進されたコチョウランは、従来と比較すると花数が多く寿命も長い。華やかに仕立てられた花は贈り物に大変喜ばれている。
「お客さんから、贈った相手がとても喜んでくれていたという話を聞くとやりがいを感じます」と寺部さんは話す。
 昨年の秋には、寺部さんが代表を務める「はなわくJAPAN~東三河洋らんプロ集団~」が、コチョウランなどで仕立てられたウェディングドレスを豊橋駅に展示。様々な形で自慢の花を多くの人の目に届けている。


豊川洋蘭園のコチョウラン

 「これからも、世の中の人に幸せになってもらえる物を作っていきたい」と寺部さんは意欲的に話してくれた。

▽問合せ=豊川洋蘭園(℡0533-85-9916)
▽ホームページ=豊川洋蘭園 http://toyokawaorchid.com/
(尾崎)