農業経営の安定を届ける農業共済

平成27年11月2週号

肉質に高い評価 「みかわ牛」を多くの人へ


「より多くの人にみかわ牛を知ってもらいたい」と話す石田さん


 豊橋市東赤沢町で畜産を営む石田隆身さん(64)は、約230頭の黒毛和牛を飼育し、「安全・安心な枝肉づくり」をモットーに、地元名産の「みかわ牛」を毎年多くの消費者に届けている。
 みかわ牛は、1990年にブランドとして発足した。供給も安定しており、愛知県を代表する肉用牛の一つとなった。みかわ牛の特徴として、保水性が高くしっとりとした独特の味わいがあり、消費者から高い評価で人気となっている。その中でも石田さんは、ごく一部の特に優れた等級だけがが認定される、「みかわ牛ゴールド」を多く生産し、さまざまな枝肉共励会で賞を獲得している。


平成25年度みかわ牛共励会褒賞授与式の様子

 「牛は手をかけて育てた分、しっかり応えてくれる。高い評価を受けると本当にうれしく、育てがいがあります」と石田さんは話す。牛が常に健康な状態を保つため、努力を欠かさない。長年の経験で培った観察力で牛の行動、排せつ物などから体調や環境を把握し、管理を徹底的に行うことで牛が感じるストレスを減らしている。
 「共励会に積極的に参加し、みかわ牛を育てる農家の人たちと切磋琢磨していくことで、より質の高い牛を追及していきたいです。また、試食・販売など、イベントに参加して、みかわ牛をより多くの人に知ってもらい、愛知が誇る和牛のおいしさを伝えていきたいです」と今後の目標を話してくれた。(山本)